国語は論理力が必要! その2

今回は、「指示語」についてです。

 指示語を理解できれば、文章の文脈を追って、話の流れ、展開等より理解を深めることができ、設問に対する解答を導きやすくなります。
それは、選択肢問題であり、記述の際も活用できるものなのです。

 指示語と聞いて、「?」と思う人もいるかもしれません。
それは、つまり「こそあど言葉」と呼ばれる、あるいは教えられる言葉です。
 これ、それ、あれ、どれというようなことばですね。

考え方としては、主体(自分)から近いもの順と考えるとわかりやすいでしょう。

 「これ見て!」というような場合、自分のすぐそばにあるものを指しています。
 「それ取ってくれる?」というような場合は、自分から少し離れたところを指示しています。
 「あれどこいった?」というような場合は、自分のすぐ身の回りにはなく、少し範囲を広げて探しますね。 
 「どこいった?どこにある?」という場合は、範囲が定まらず、いわゆる行方不明状態か、思い出せない状態の場合に使いますね。

「こそあど」の意味を理解いただけたでしょうか。

 さて、これらの指示語が、国語の問題文に多く出てきます。
指示語を頼りに文章を読み進めること、それが文脈を追うという行為であり、精読になります。

 設問ではよく、傍線部は何を指していますかというような問題が出題されます。
 前述の説明にそって、書かれている部分を探し、特定するわけです。
さらに、この辺かな?から「ここだ!」と絞り込んで解答すれば、必ず正解が導き出せるというわけです。

 国語は難しいとか、どのように教えてよいかわからないというお話を聞きますが、親子であれば、
「そんなこともわからないの?」というような禁句をついつい言ってしまうわけです。

 もちろん、プロの先生に聞くのが一番ですが、一緒に読み解く場合は、子ども目線で同じように読み進み、それは、〇〇をさしているし、あれは××のことだから、というような導き方をするのがよいでしょう。

 指示語の大切さを理解いただければ、それが論理力であり、精読につながるということがおわかりいただけるのではないでしょうか。